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「未来少年コナン」がNetflixにあったので、観出したら止まらない。
放映当時はコナンの超人的体力や足技ばかりが印象に残って、どんな話かはよく覚えていなかった。改めて見ると話の作り込みがとても丁寧。
当時、小学生の僕には早すぎた。せめて中学生ぐらいだったらなぁ。
第二次世界大戦中、ハリウッドの映画監督が従軍して撮ったドキュメンタリー映画。一番有名なのはウィリアム・ワイラーが撮った『メンフィス・ベル』かな。
写真の額装やプリント
先日、また猫さんの写真が新しい居場所を与えてくれた方のもとへと旅たちました。個展をしたときには、想像も出来ないことでした。
写真のプリントをするたびに厳かな気持ちになります。緊張感というべきでしょうか。人生で初めて味わうことです。
猫さんと作品を購入してくださった皆さまに、心から感謝しています。
新しい場所へと迎えられた猫さんたちをお送りするのにおめかし(額装)をしたのですが、額装を軽~く考え過ぎてました。額に入れるだけのはずが、色々と大変でした。二枚のアクリルで写真を挟み込むタイプの額を使ったのだけど、静電気でアクリルに付着する埃を取るのに一苦労。一枚仕上げるのに半日かかった。プロの額装をする人たちは本当にすごいなと思ったのと同時に、展覧会に行ったときに額装に対して目が行くようになった。
写真は埃を取り除くための道具、静電気除去用のブラシの効き目が凄かった。
上段左から静電気除去手袋、静電気除去ワイパー、静電気除去ブラシ、水貼りテープと中性両面テープ、下段左から静電気除去スプレー、ひっつき虫、コマンドタブ、クリーニングクロス、アクリル磨き液、ドラフティングテープ
荒川へサイクリング
先週は風が強いなか、久しぶりに荒川へサイクリングをした。
和光市から道満グリーンパークへ至るアップダウン、固定シングルギヤの自転車は大変、上りは立ち漕ぎ、下りは脚が超高回転。
ドロップハンドルだけど前カゴ付けてる。すごく便利。
もう大会には出ることはないけど、定期的な運動は続けている。仕事のとき、体力に余裕があるのはとても大事です。
2005年ぐらいまでは自転車、ランとトレイルランは2011年まで、そのあとはユルユルと運動をしながら写真を撮っていて、去年からはヨガ。
だいたい6年周期でマイブームがくるみたい。
大会には出なくなったのは、やるからには目一杯楽しみたい。そのためには調整や練習が欠かせない。ほどほどということが出来なくて大変なので止めた。
アマチュアとはいえ、真剣に運動をすると色々と学べる。自分の限界の先にもう少しいけることがあるのが分かる。いろんなことをしたくなるのは、移り気なせいもあるけどそれ以上に自分が知らない世界へ常に惹かれるからだと思う。
ところで久しぶりに自転車にそこそこ乗った翌日、身体がダルかった。翌々日にダルさがこないのはいいけど、普段意識的に身体を動かしていても、それぞれの運動で筋肉の使い方は全然違うのだなと実感
仕事用機材
使ってない機材を売却する。
5年ほど前に15万ぐらいで買った機材がたった2.5万円…….
色々と無駄な投資にならないように買ったつもりだけどそうはいかない。
あと失敗したのがいろんなソフト用のプラグイン、これまたソフトのバージョンが変わると使えないことが多々ある。
Movi系の機材も数年でコロコロと変わる、黎明期に買って色々と大変だったのでもう買う気にはなれない。
デジタル機材で買って本当に良かったと思っているのは、EIZOのモニターとEPSONのプリンターぐらい。
アナログな機材、三脚やスライダーは一度買ったら当たり前だけど10年単位で使える。ジッツオの三脚など20年使っている。
デジタル機材は3年に一度、カメラを買い換える程度に止めておきたい。デジタル機材は目減りが激しすぎる。
私物で買うのは、流行りに左右されない機材にしようと誓うのでした。
数年前と大きく変わったのは、中国で作られている機材。特にSmallRIgは優秀、開発速度は速いし値段もリーズナブル。
写真は去年の夏、『パンク侍、切られて候!』のクランクイン前。全てのモニターの調整風景。
『寝ても覚めても』(濱口竜介)
軽い気持ちで観た映画に打ちのめされた。エンターテイメント性と作家性を極めて高い次元で両立させている作品。
人によっては唐田えりか演じる朝子の行動を、ビッチとかカマトトぶりやがつてと批判するかもしれない。しかし私は普段は気持ちを抑制している朝子が、解き放たれたときの姿に爽快感すら感じた。同時に人がうちに秘めた気持ちの怖さも。
愛と恋の違い、愛の綺麗事だけではない表情を描いたこの映画『寝ても覚めても』は傑作です。この映画どんな終わり方をするんだよ、とハラハラドキドキしていたら、至上のラストカットで締めくくられました。
敬愛する牛腸茂雄の作品が、物語の中で大切な役割を果たしていることがとても嬉しかった。あと猫さん映画でもあります。終盤のある描写が感涙モノ。
そして大切なこと、東日本大震災から数年経った今の日本を俯瞰する形で、実に巧みに物語の組み込まれている。終盤、東出さんが一人二役を演じるうちの一人である麦が言う一言が、私には衝撃的でした。
俳優さんが歩く走るなどの方向性の描き分け、歩み寄り方など様々な映画の技法が実に巧みに、映画を映像で語るために使われています。
本当に『寝ても覚めても』とんでもなく面白くすごい映画であり、濱口監督の真摯な姿勢が伝わってくる映画でした。
去年、唐田えりかさんとはこの映画の撮影が終わったあとに、仕事をしているのですが、とてもいい子でした。
Tarabooks
つい先日知ったインドの出版会社タラブックス。
南インドのチェンナイにある小さな出版社、絵本がメインで手漉きの紙に、一枚ずつ手作業でシルクプリント印刷される。
真摯な姿勢で作り続けられる絵本。物作りにおいて一番大切なことを問いかけられてる気がする。視点と思想、ここまで意志を明確にしている出版社はなかなかないと思います。
2013年にはタラブックスのギータ・ウォルフが日本の板橋美術館でワークショップを行っていた。この時に知っていたら、絶対に参加していた。
タラブックスの代名詞「夜の木」はプレミアがついてしまっているので、再販された時に買います。まずは手に入りやすい「猫が好き」を買いました。
手漉きの紙の質感、シルクプリントのインクの香り、絵本を読むだけじゃなく指先で味わうという官能的体験をしてます。初めての経験です。