ミキ日記

御木茂則のブログです。

昨日観た二本の映画『判決、二つの希望』『ワンダー 君は太陽』

久しぶりに映画を一日で二本鑑賞、『判決、二つの希望』(ジアド・ドゥエイリ)と『ワンダー 君は太陽』(スティーブン・チョボスキー)
『判決、二つの希望』は、レバノン人とパレスチナ人の男性2人の小さな諍いが、国家的な問題になってしまう法廷劇。レバノン含めた中東の複雑でデリケートな問題を扱った映画です。一昨日、観ようとしたらチケットは全部売り切れでした。
私的には終盤、男性2人の心のうちを表す駐車場でのやり取りでの巧みな演出に涙をしました。
そして女性の立ち位置が非常に興味深いです。争いが拡大していく中で彼女たちの切実な声がなかなか届かない。それは現実のレバノンに住む市民に声と感じました。争いの中で、一番傷つくのは誰なのか。当事者たちはなかなか気がつかないのは、過去の日本でも同じです。


ワンダー 君は太陽』は公開からかなり経っていますが、まだ劇場で上映していて良かったです。ありがちな難病ものと思ったら、演出の抑制がよく効き、ディテールが丁寧に描かれた良い作品でした。もっと早く観れば良かったです。
顔に障碍をもつ少年オギーを中心に、周囲の人たちの感情の機微が丁寧に描かれています。
変わらなくてはならないのは何かということ。世界がこのような在り方であって欲しいという希望を描いた作品でした。

f:id:miki4427jp:20180903060324j:plain